接遇とは、人に接する場合の対応力のことです。
接客と異なる点は、マニュアル通りの対応ではなく、親身になって寄り添うところだといえるでしょう。
看護師の場合、身につけておきたい接遇は、まず患者への親身な対応です。
治療のために医療機関を訪れる患者には、細心の注意を払う必要があります。
患者の中には、症状が気になるあまり、不安を抱えている人もいます。
そのような患者がリラックスして治療を受けられるように、看護師は笑顔で接することを心がけましょう。

また、患者と接する場合には、正しい敬語を使うこともポイントです。
親近感を持ってもらおうとして、なれなれしい口調で話しかけることはやめましょう。
特に、年上の患者には配慮すべきです。
高齢者に対して、幼児に接するような言葉を使う人もいますが、軽んじられたと勘違いする高齢者もいますので、きちんとした敬語で話しましょう。
語尾には必ず「です」「ます」をつけて、丁寧な言葉を使う習慣を身につけておけば、自然に丁寧な話し方ができるようになるはずです。

尚、接遇のスキルがアップするように、最近では看護師に対してマナー研修を行う医療機関も増えてきました。
マナー講師が訪れて、具体的に接遇の方法を教えてくれる研修は、とても参考になります。
敬語の使い方も学べるので、職場はもちろん、日常生活でも役に立つでしょう。
ですから、職場でマナー研修が開かれる場合には、積極的に参加することをおすすめします。